雑記2013年11月10日

2008年〜2013年にあったこと&謝罪文



2008年
私にとって地獄の年だった。
前年の2007年はゲーム製作と仕事に追われて非常に充実していて楽しかったが、
2008年は、「生き地獄」というに相応しいレベルで最悪に最悪な年だった。
今まで積み上げてきたものが目の前で粉々に打ち壊され、人間関係、仕事関係、別件の立場、家族関係全てが跡形も無く粉々になり全てを失った。
心が絶叫しているのにダレも理解しようとせず、それでも私を攻め立てる。
無理矢理全力で作り笑いをして強がって見せるも、精神的には完全に死に近かった。

2009年
気がつくと、
胃炎、精神ストレス性腰痛、うつ病
完全なる病人として完成してしまっていた。
ストレスによる腰痛で動けない。
病みきっているので仕事なんぞ出来ない。
病院もたらい回しにされ、気づいたときにはメンタルクリニックに通う事になっていた。
よくメンタルクリニックで流れているBGMはピアノのヒーリング。
昔はピアノのヒーリングは大好きであったが、このせいで私はヒーリングが嫌いになった。
むしろ精神的廃人を死に追いやるための陰湿な曲にしか聞こえなくなっていた。

それでも私は誰かに構って欲しかった。慰めて欲しかった。
だから何かを作ろうと思った。
精神的に空っぽという最悪な状態のまま「
ナナリーガンマ」の製作を開始した。
自分でも何が面白いのかすら解らない、
どういう風に話を持っていけばいいのかすら決まってすらいない・・・
でも私は、何か自分が頑張っている事をアピールしたかった。

ナナリーガンマ」は完成していなかったが、HPを更新した。
2007年の冬以来。
あの頃と変わっていないのなら、誰かが見てくれるはずだろうと思った。
更新してしばらくしたら、復活を喜ぶ声を上げてくれる人がいた。
ナルミさんほくとうのさる値引き中さんだった。

凄く嬉しかった。

こんな私にも応援してくれる人たちがいてくれる。
それが凄く嬉しかった・・・
でも、私にはそれに応えるほどの力が無くなっていた。
心の中の可燃物が底をつき、クリエイティブな事をするための原動力がなくなってしまった。
燃料が無くなったエンジンのように、完全に動く事すらできなくなっていた。

そして私は、
結局「
ナナリーガンマ」を完成させる事もできずに2009年の活動を停止した。

だから、
この時、私を気遣ってくれたお二人、ナルミさんほくとうのさる値引き中さんに対し私は、
非常に申し訳なかったと心の底から謝罪の言葉を述べたかったんです。
この場を借りて謝罪いたします。


月日は流れて、
2011年3月11日
東日本大震災
恐ろしい地震が起こり、街は停電し、ラジオの向こうでは何か恐ろしい事が起こっている・・・
暖も取れずに、街のスーパーから食料が消えうせ、ガソリンのために徹夜で行列をつくる。
そんな非日常な出来事を経験し私は、何かをやらなくちゃいけないと思うようになった。

その頃には既に「
CB-GAMMA」製作に取り掛かっており、
誰にも気がつかれる事なく製作し、完成したらUP、しなかったらしないでいいと、
どうでもいいものを作る気で適当に製作していたのだが、
この日を境に私は、
他の人に力を与えるための作品を作りたいと思うようになった。

このころの
GAMMAは現在でいうバッドエンドルートが最終エンディングで、暗い未来を暗示するようなストーリーであったため、私は根本からストーリーを見直すこととした。
地震被害(ガソリン不足)でまだ車が使えず移動手段が無かった私は、家まで8kmほどの山道をオレンジボーイと2人で歩きながら今後の
GAMMAのストーリー展開を話し合った。
「ちゃんとしたグッドエンドを作ろう」「少しでも笑える作品にしよう」と、
プレイした人が笑顔になれる作品作りを目指すようになった。
かつてナルミさんほくとうのさる値引き中さんが私にしてくれたように、他の人に気遣う事を私もするべきだと思った。


2013年正月
CB-GAMMA」製作を開始し3年近くたった頃、
私は、自身が思い出したくも無い2009年頃の事をふり返る事とした。
過去のトラウマレベルの精神不安定だったあの頃の作品「
ナナリーガンマ」の制作秘話の公開。
そして、その時に気遣ってくれた人たちへの謝罪。
私はあえてその頃の作品を日の当たるところへさらす事で、自分の心のつっかえを取ろうと思ったのだ。

そうしたら、思いのよらぬところからの反響があった。
うっぺれさん(元下東さん)ほくとうのさる値引き中さんが、まだ活動しているという事実を知る事となったのだ。
かつてゲーム製作のために共に力を認め合い競い合った、私の尊敬する製作者のお二人。
これには私は驚きと喜びの気持ちでテンションが完全にMAXとなり、製作に対する意欲が振り切ってしまった。
このお二人の登場のお陰で、ゲーム製作の方向性が完全に定まる事となった。
ハイクオリティで自分の世界観をぶっちぎり通す作品
時代に流される事なく、自分が得意とする作風で勝負することを心に誓う事となった。

そして、
途中寄り道した「
CB-RED」、
本編である「
CB-GAMMA
は完成し、現在に至ります。


CB-GAMMA」は主人公ガンマが全力で生きる努力をする物語です。
正論だけで生きていけるほど人間は単純じゃない。
ガンマみたいに不器用でも、がむしゃらになって生きている人間を否定しないで欲しい、
で最終的には笑顔になって欲しい・・・
それがCB-GAMMAです。




私は努力をしていないくせに認めてくれという人間を嫌います。
悲鳴をあげるほど苦しんでいる人間にもっと努力しろという人間も嫌います。

生きる努力をしている人間に、
どれだけ苦しんでいるかも知らないくせに、
精神的に追い詰められて、無理矢理全力で作り笑いをしなければ生きていけない辛さも知らないくせに、
偉そうに解ったかのようなツラして説教たれてくんじゃねぇよと、

私は人生の負け犬としてそんな事をほざいてみます。


END